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2022年07月21日

マルチパスレーダの3次元CADデータ化技術を実用化

株式会社三井E&Sマシナリー(本社:東京都中央区、代表取締役社長:田中 一郎、以下「当社」)および三井E&Sシステム技研株式会社 (本社:千葉県千葉市美浜区、代表取締役社長:森重 利文、以下「MSR」)、ofSketch株式会社(本社:神奈川県横浜市港北区、代表取締役:藤本 光志、以下「ofSketch」)は、マルチパスレーダで計測した鉄筋コンクリート構造物のデータから鉄筋部分のみを抽出し、3次元CADデータ化する技術を実用化しました。

国土交通省は2023年までに小規模工事を除くすべての公共工事にBIM/CIM(*1)の原則適用を決定しました。BIM/CIM 適用により、計画・施行・維持管理の各段階で、一貫した3次元モデルデータが利用されることになります。
*1Building/Construction Information Modelingの略称。計画、調査、設計段階から3次元モデルを導入することにより、その後の施工、維持管理の各段階においても3 次元モデルを連携・発展させて事業全体にわたる関係者間の情報共有を容易にし、一連の建設生産・管理システムの効率化・高度化を図る取り組み

BIM/CIMに適応した3次元モデル作成ニーズに対応するため、当社が開発したMPLAレーダ(Multi Pass Linear Array RADAR)で計測した鉄筋コンクリート構造物内部の鉄筋データを、CADで読み込み可能な3次元モデルデータに変換する技術を開発しました。さらに、この3次元モデルデータから鉄筋の中心座標を抽出し、線分データ化することも可能で、レーダ計測結果のCAD図面化が容易になります。
また、当社のMPLAレーダによって一度の測定で得た装置幅分の計測データは、計測後1分程度の短時間で、容易に高精度の3次元モデルデータに変換することができます。この結果、計測現場で直ちに、プロジェクターやVR/AR技術を用いて鉄筋の計測データを構造物に投影することが可能となり、補強アンカー施工時における鉄筋に支障しない削孔位置の特定等、現場における作業支援・効率化に役立ちます。

当社は2004年に独自開発のマルチパス方式を採用し、対象を3次元立体画像で再現できるMPLAレーダを業界で初めて実用化しました。今回開発したMPLAレーダのデータから3次元モデルを作成する技術を鉄筋コンクリート構造物以外の調査対象へも展開していく予定です。今後も3次元データやクラウド等によるデジタル化、ICTの活用等によるDXを積極的に進めていきます。

製品紹介ホームページ:
https://www.mes.co.jp/machinery/business/radar/searchsystem.html

20a.jpgMPLAレーダ 『MPLA245A』 T3Da.pngMPLAレーダ 3次元立体画像 AutoCAD.png鉄筋位置をCADソフトで把握可能 AutoCADb.png独自ソフトによりXY平面上に鉄筋中心線を表示
プロジェクター等を用いた現場投影に利用可能

お問い合わせ先

担当
株式会社三井E&Sマシナリー ソリューション事業推進部 レーダ技術室
TEL
03-3544-3221

報道関係
株式会社三井E&Sホールディングス 経営企画部 広報室
TEL
03-3544-3147

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