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私たちが解説します!
私たちが解説します! 三井造船特機エンジニアリングマリン・メンテ事業部 工作部の平岡智志さん(右)は100玉以上を製作してきたベテラン。設計図も手順書もないくす玉づくりは、後藤将人(左)さんら若い社員に実作業を通じて受け継がれる。

〝ぱっ〟と一気に咲き開け!

〝ぱっ〟と一気に咲き開け!

受け継がれる“くす玉づくり”

正直、きちんと開いてくれたら“ほっ”とします!

数名の男たちが集まり、掛け声とともに力を合わせる花飾りのような物体。その正体は、進水式などを華やかに演出する「くす玉」です。

「一瞬で、ぱっと鮮やかに開かせたいんですよ」

そう語るのは、三井造船特機エンジニアリング マリン・メンテ事業部 工作部の平岡智志さん。三井造船のくす玉づくりを先輩二人から受け継ぎました。造船他社などが採用する一般的なくす玉は〝球体が割れる〟方式ですが、平岡さんたちが受け継いできたのはホオズキのように〝弾け咲く〟、玉野艦船工場独自の方式。竹を骨組みとする8枚の羽根を寄り集めて先端をピンで止め、本番でピンを抜けば、竹の反発力で羽根が全方向に弾けてくす玉の中身が飛び出します。

月に1〜2回行われるくす玉作りの作業は、ほとんどが手作業。竹の反発を人力で押さえ込みながら、テープや紙吹雪を中にセットします。直径1mほどの小玉なら数時間の作業ですが、直径2.5mにもなる大玉は羽根も12枚。しかも毎回、バラして保管してある竹の骨組みから組み上げるので、1週間以上を要します。

その仕組みから、形も球体ではなく、よく見ると下部が少し尖ったハート形。

「正直、きちんと開いてくれたらホッとします」

ぜひ、一気に弾け咲く、見事な咲きっぷりをお見逃しなく。
※記事の内容は取材当時(2018年4月)のものです。

制作の手順

制作の手順

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玉野市玉4-12-11 TEL : 0863-21-3372

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